2021/05/11 09:46

「とっておき」のいい木とはどんな木でしょうか。


それは場合によって、樹種によって、また人によってさまざまだと思います。



珍しい杢目は時として


木材には「杢目」があります。

さまざまな模様があり、味わい深く、目を楽しませてくれます。

代表的なものは、玉杢・縮み杢など。


珍しい模様は、そのとおり珍しく、

何本も似たようなものを揃えるのは大変難しいです。


Kiclusの母体である三幸林産では、主に住宅の建具枠や壁・床に使用する

木材を扱っています。

これらは、何枚も並べたり、対になっていたりしていますので

一つだけ杢が異なると、変に目立ってしまうのです。

杢が珍しく美しいといわれるものでも使うことができません。


適材適所」です。


杢が美しいものはどのようなところに使われるかというと

看板やテーブル、床柱など、単独で使うものになります。


しかし、看板やテーブルは幅が広くなければならない・・・

床柱には、長さが足りないと使えない・・・

となると、中途半端な大きさの木材は、なかなか行き先がみつかりません。



珍しい材種も


製材をすると、端材が出ます。

なるべくロスが出ないよう、歩留まりを考えて木取りをしますが

どうしてもそれができないときは、さらに大きな材をつぶすしかありません。


そうすることでまた半端な材が出来てしまいます。


材種として希少な木材や、高価な木材は、その端材も簡単には捨てられません。


一般的な木、三幸林産で最も扱っている米ツガの場合、

端材から、巾木・廻り縁などの細かな部材を取ることもあります。

端材がたまりにたまると、ものすごいボリュームになるので、その時は

チップに使ってくれるところに引き渡したりします。


希少な材や高価な材を、巾木や廻り縁に使うパターンは珍しく、端材は端材として

杢の材と同じように「いつか使う」「もったいないから」と取っておきます。



とっておきは、「取って置き」のままでは価値がない


とっておきは、とっておくだけでは意味がないと思います。

それこそ「もったいない」のです。


倉庫に眠る材を使いたい。使ってほしい。

そんな、「とっておき」のアクセサリー。





使い方はとても簡単


ご存知の方も多いかもしれませんが、使い方をおさらい。


簡単なアレンジ法を紹介します。





気取らない、こなれ具合がいい感じ


個性もありつつ、ナチュラルで落ち着いた雰囲気のマジェステです。


朝忙しいので簡単にこなれ感を出したい人

ヘアアクセサリーに興味はあるけれど、なんとなく派手になりそうで手が出せない人

にぴったりです。


「とっておきのアクセサリー」とは言ったものの、とっておくままではもったいないので

やっぱりデイリーに気負わずどんどん使ってほしいと思っています。